木造の家にとって大敵、「シロアリ」・・・
その辺にいる黒いアリとは違います。
日の当たらない、湿気のある場所で木をかじる厄介な害虫。
シロアリは土の中にいて、基礎コンクリートのわずかな隙間から侵入してきます。
シロアリに食われた材木は、サクサクのウエハースみたいに脆く無惨な形になります。
家を支える大事な骨組がそうならないよう、先日、防蟻工事(シロアリ対策)をしました。
家の土台から小屋裏の棟まで、たっぷりホウ酸水を噴霧していきました。
ホウ酸水は、文字通り「ホウ酸水溶液」です。
ホウ酸自体は、天然鉱物です。
身近なものだと、目薬や肥料にも含まれます。
腎臓のないシロアリがホウ酸塩を分解できず、効果があります。
(人間は腎臓でホウ酸塩を排出できるので無害です。)
現場でホウ酸の40度の「飽和水溶液」を作り、噴霧します。
土台、柱、梁などに「飽和水溶液」が付着し、温度が下がると、再結晶化する仕組みです。
木の骨組み全体が、結晶化したホウ酸でコーティングされるわけです。
このホウ酸結晶は揮発しないので、半永久的に持続します。
(熱湯で高圧洗浄しない限り、剥がれません)
それに対して、
いわゆる「シロアリ工事」は合成殺虫剤系の成分の薬剤を使用しています。
小屋裏や2階には散布しません。(縁の下がメインです。)
しかも揮発する成分なので、5年に1回更新する必要があります。
ホウ酸なら、揮発しないので更新する必要がありません。
持続効果、後のメンテナンスの観点からもオススメです。
当社では、外注せずに自社でホウ酸水を広範囲(小屋裏から土台まで)で噴霧しております。
ホウ酸噴霧の日は、大工さん・設備屋さんには休んでもらい、朝から納得いくまで噴霧します。
「強く長持ちする家、ランニングコストを抑える家」
にするなら、ホウ酸水の防蟻工事はオススメです。